幸せな島―新しい生き方とは

島に移住しました。島の生活とそこから学んだ生き方について。

助けるハードルが低い人たち

「困っている人がいたら?―島の答え」(2021-11-01)の続きですが、単独でも読めます。

「路上に自転車を停めているよそ者がいたら、雨よけにいらないビニールシートを置いておいてくれる」(2021-11-01)というようなことは他にも経験があり、畑の帰り道にある私の家に寄ってキュウリをくれるとか、買い物をした近くの店では家でつくった惣菜をくれるとかいうこともありました。

「助ける」というとおおげさですが、少なくとも他人に「関わる」ことのハードルが低い人たちであるように思われます。

これは本(※1)に出ていた話で、この島のことではありませんが、ある地域ではにわか雨が降ってきた時に洗濯物をみたら誰のものでも取り込むそうです。その地域の人が都会に出て同じようにしたら、取り込んだ家の住人にえらく怒られたというエピソードが載っていました。この地域の人も助けるハードルが低いのでしょう。この地域も私の移住した島も自殺稀少地域という共通点があります。

「助ける」ハードルが低いということは、言いかえると「自分にできることをする」ということです。上の例も、自分にできないことまでしようと無理をしているわけではありません(※2)。

「助ける」理由も、「他人の目が気になるから(2021-10-28)」ではありません。自分がそうしたいからだと思います。

とても自然です(続)。

 

※1 『その島の人たちは、人の話を聞かない』森川すいめい

※2 ちなみにできないことに出会ったらどうするか? 本(※1)によると、人に相談するそうです。ここれについては別に書くつもりです。

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