困っている人がいたら?―島の答え―
「困っている人がいたら?―田舎の答え―」(2021-10-28)の続きですが、単独でも読めます。
ラッシュアワーの東京の駅構内で倒れていた人が誰にも助けられずに凍死した(2021-10-26のブログ)というのが、困っている人がいても関わらないという典型的な「都会」の対応です。それに対して「田舎」では助けるのですが、反面、人間関係が濃すぎるために嫌気がさしたりトラブルが起こったりするということがあります(2021-10-28)。
この島も田舎なので、困っている人がいたら助ける(関わる)のは同じだと思います。違いは何か?
私個人の感じたことは、助ける(関わる)という行為のハードルが低いということです。
引っ越した場所は、神社の横にあり、そこまでは長い階段を登らなければなりません。そのため自転車を階段下の路上にとめていました。バイクや自転車が他にも停めてあったので、大丈夫だろうと思い、何日か観察して他のバイクや自転車が停められていない場所に置いておきました。一、二週間すると、かごに使い古したビニールシートがおいてあるのですね。雨が続いたときに私がありあわせのものでカバーをかけてしのいでいたのを見て、だれかが「使え」という意味で置いてくれたのでしょう。
こういうことは都会ではまずないでしょうし、子どものころにいた田舎でも無いと思います。
困っている人(というのもこの場合は大げさですが)がいたら、まず助ける(関わる)という行為が習慣になっているのだと思います。ここには二つの意味があるように思われます(続)。