そうしたいからする
孟子が、人には「しないではいられない心」があると言って、井戸に落ちた子どもを見たら誰でも助けようとするという例をあげています。子どもの両親と近づきになろうとか、ヒーローになろうとか、放っておいて後で責められたくないなどとは考えないだろう(※1)、と。
困っている人がいたら助ける(関わる)というのはこれに似ていて、自分がそうしたいからしている、と考えると、島で経験したいくつかの例(※2)も理解しやすくなる気がします。
孟子は「しないではいられない心」は仁の始まりであるとして、最上位の道徳に位置づけていますが、困っている人がいたら助けるという行動の仕方も、生きる指針の一つになるように思われます(続)。
※1 『孟子 公孫丑 上』
※2 「路駐自転車に雨よけのビニールを置いてくれる」
(2021-11-01のブログ)他
※3 2021-10-28のブログ